大野更紗「困ってる人」1~3章の感想
難病についての一般的な知名度をズギャーンと爆上げしてくださった大野更紗さんの書籍「困ってる人」。
20万部の大ヒットということで、社会的感度の高い20万人に認知されているわけです。
- 作者: 大野更紗
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2012/06/21
- メディア: 文庫
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まだ読んでる最中ですので、何回かに分けて感想を記していきたいと思います。まずは冒頭の3章から。
読んでいて凄く共感してちょっと泣きそうになったエピソードがありまして、全身が炎症でずっと痛みが引かないのに、頼る医者が軒並み「すぐに良くなりますよ」「地元にお帰りください」と、自分が解決できないのを棚にあげて、真摯に向き合わない場合もあるということ。
わからないならわからないと他の医者に紹介する方がよっぽど助かります。
幸い大野さんも最終的には良いお医者さまに巡りあったようです。
今日はここまで。
Instagram上の私のタイプ美女!(ルッキスト批判も)
Instagramを、綺麗な有名人をフォローして、「可愛い♥」ときゃぴきゃぴする女子高生みたいな使い方を始めました。
私の神7はこの方々です。
本田翼
桜井日奈子(白猫プロジェクトの子)
堀田茜(UQ mobileの子)
共通してるのは、眉毛が自然で力があること。
私は眉毛女子が好きなんですね。
さて、閑話休題、もともと自分はこういう美男美女ばかりを礼賛している人たち(ルッキストと言います)が嫌いでした。
特に美を信奉するがあまり、醜をけなしたり、存在すらを認めなかったりする人は本当に苦手でした(というか自分の場合は相手にもされない)。
自分の場合は顔じゃなく性格や趣味重視なので、よくストライクゾーン広いねと言われますが、いやいや顔で見てねえから、というわけです。
でもルッキストが生まれる原因が、テレビがジャニーズばかりを起用し、美形でないお笑い芸人をけなす番組構成ばかりだと、そうなってしまうよな、と気付いてからはむしろ同情を禁じ得ません。結局性格でなく顔だけで交際相手を選んで失敗するんじゃないかと。
マルファン入門その1 自分が難病だと気付くまで
難病は患者の絶対数が少なく、症例が少ないため、気付くこと自体が容易でないケースがあります。
私が罹患している先天性の遺伝子異常によるマルファン症候群だと、日本に20000人ほどしかいません。
親がマルファンの場合は、遺伝したのだなと分かりやすいですが、私のように突然変異で発症したケースの場合、自分でそれだと気付くのはほぼ不可能です。
まず、第一に言えるのは、何かしらの病気にかかり、病院の先生に診てもらった際に、その先生の知識量に依るところが大きいです。
難病に気付くまでの話で良く聞くのが、最寄りの掛かり付け医が知らずに色々な病院をたらい回しにされることです。
マルファン症候群の特徴は、以下のものがあります。症候群と言うからには複数の症状が出ますが、個体差があり、人によって出たり出なかったりします。(◆が私に出ている症状)
・高身長、四肢が細長い◆
・手足の指が細長い◆
・心臓周りの血管が脆い◆
・眼の水晶体転位
・心臓肥大◆
・皮膚の怪我の修復箇所がケロイド状◆
・皮膚に妊娠線が出る◆
・鳩胸◆
・漏斗胸(鳩胸の逆で凹む)
・肺気胸
・猫背◆
・偏平足◆
これだけ揃うとロイヤルストレートフラッシュ手前ですが、外から見える範囲だと、ただの手足の細長い能天気な兄ちゃんとしか映らないものです。
私の場合は小学生の時に手術が必要な難しい中耳炎にかかり、青森の弘前大学附属病院で手術した際に、先生に指摘されて気が付いたのです。
正直なところ、心臓内科、眼科以外の町医者だったらほとんど知らないでしょう。
自身や子供に上記のような症状がいくつかあてはまり、疑いを持った場合は、遺伝子検査をすることで確定できます。
冒頭にも言ったように、症例が少なく、専門医療機関が少ないです。
現在のところ、マルファン専門外来は、
・東大附属病院
・東京女子医科大学病院
・国立循環器病研究センター
の三つになります。いずれも紹介状が必要な病院になります。
地方の方は、大学病院等の大きな病院、心臓内科を受診してください。
私は大丈夫と思っていると、30歳前後で大動脈解離や心臓弁の病気が発症して気付くこともあります。(いずれも普通は50歳以降になりやすい病気)
怪しいと思ったら病院の先生に相談してください。
生まれてきて良かった!(死生感について)
今日は誕生日です。ハッピーバースデートゥミー。
私は難病があったとしても人間に生まれてきて良かったと思っています。
小学生の頃から星新一や小松左京や筒井康隆など和製SFを読み漁ったり、科学が好きなこともあり、物理主義に振り切っており、それでいて喜怒哀楽や精神世界が感じられる人間という生物が面白いなーと感じていました。
そんな中、2年前に大動脈解離で死の淵をさまよい、若くして死にたくないとの思いを強くしました。
やはり一般的に言われる親兄弟や友達が悲しむことが頭をもたげて、次に来るのは死んだあとにもし輪廻転生がなかったとしたら、意識は失った状態が永遠に続くと考えているので、その喪失感への恐怖。
私が以前生きる意義を定義した時は「関係する人と楽しい・嬉しい思いを共有したい」ということをテーマにしました。
結局は物理主義に反する観念論が生きるテーマになったのは面白いものです。
飽きるほど生きてはいないし、もっとみんなと楽しい思い出を作りたいし、その得た楽しい思い出が無くなってしまうのは嫌です。
生きてりゃ辛いこと苦しいこともあるかもしれないけど、それでも楽しい思い出をこれからも作りたい。
だから生きてても辛い人が周りにいたら助けてあげたいなと思うわけです。
夢を念頭に置き続けること
私の職場は大塚でして、飲み屋さんが多いのですが、そのせいか昼間におしぼりを配達するトラックが走っているわけですよ。
今日それを見かけた時に、トラック荷台脇の連絡先電話番号の下に、「障害者自立支援企業」的な文言が書かれているんですよ。
おしぼり配達の大滝という企業ですね。
今までトラックを何度か見かけていたはずなのに、その文言には初めて気付いた訳です。
カラーバス効果という言葉をご存知でしょうか。普段は何気なく街を歩いていたら見過ごしてしまうようなことも、特定のテーマを念頭に置くことでそのテーマが目に付きやすくなる効果のことです。
例えばテーマを「赤」と設定いて歩いてみると、びっぬりするぐらい街中で赤い物を見つけられるんです。
難病・障害者の支援のことを、ここ半年ぐらいずっと念頭に置きつづけているので、今まで気付かなかったワードが目に入ったのだと思います。
うちの課のマネージャーと最近面談したのですが、自分の考えや今後の人生のことを話したら、色々考えてますねーと感心されました。
常日頃そのことを考え続けながら交流会に参加するなど行動もしているので、情報が入ってくるものだなあと思っています。