大動脈径について
心臓から勢い良く血液が流れる人間の体の中で一番太い血管のことを大動脈と言うんやけど、健常な人なら、心臓に近い胸部大動脈の直径が太くても500円玉径(2.6cm)で、心臓から遠い腹部大動脈の直径が太くても100円玉径(2.2cm)なんですよ。
でも先月CT撮ったら、腹部大動脈の直径が100円玉を横に2枚並べたぐらいに拡張しているそうで。まあ人の2倍あるっつうことで、面積比だったら4倍とびっくりぽんな大きさなわけ。
なんだか冬の寒い日は背中が痛むことがあって、冬の朝は自分の心音が大きくて目覚めるってことが多かったので、年々進行しているということなのかもしれない。
腹部径が4cm未満ならば、まだ大動脈破裂のリスクはゼロなんだけど、4cm以上になっちゃってるので、5cmまでのサイズだと、年間1~5%の確率で破裂のリスクがあるんだって。
5cmを超えると、破裂リスクが年間2桁(10%以上)になってくるので、人工血管への置換手術が必要になるかもってフェーズになるらしい。
指定難病の「マルファン症候群」のおさらいになるけど、健常な人は60歳以上になって、長いことタバコや高血圧の影響があってやっと数パーセントの人が大動脈径が広がる人がいるって程度なんだけど、マルファンの場合は、最高血圧が140以下と、普通からしたら全然高くない値でも、胸部・腹部の大動脈が脆いために若年にもかかわらず勝手に径が拡がっていってしまうんです。
まだ4cm中盤なので、枝野さん風に言うと、「直ちに破裂することはない(直ちに死なない)」ということなのかもしれないけど、年間1~5%で死んじゃうかもってぇのは、1万分の1で実弾が出るスナイパーライフルで毎日見えないところから引き金を引かれてる(0.01%×365日ね)みたいで、結構ストレスなのよ~。
ほんじゃまた。